世界一手間をかけた糸「ポリちり」
ポリエステルのちりめん=ポリちりは糸一本一本に糊をつける作業や、アルカリ液に糸をつけて柔らかくするなど、糸づくりに世界一手間をかけることで堅牢さを持ちながら正絹と同じシボ(繊維の凹凸)が出て、ちりめんの風合いが表現できるようになった。丹後の自然が生み育てた正絹のちりめんの伝統と技術の蓄積の上に、ポリエステルやレーヨンのちりめんは誕生したと言える。
ふくらむ「ポリちり」の可能性
ポリエステルには耐久性、機能性があり、シボによって生まれる陰影やグラデーションによる高級感が加わることで、建材や内装材、ファブリック素材としての広範な有用性が認められる。
SDGsも視野にした未来に向けたプロジェクト開発
ポリエステルはリサイクル可能な資材として環境負荷を軽くし、捨てないアパレルという形でSDGsに対応できる。新しい技術開発をバネに、今、新たなブランドを立ち上げ、地域への貢献も視野に、ファクトリーショップの運用にも取り組んでいる。